動画Up 大黒なますーひやまなます-おでしこなます???(2/16)

 今日の郷土料理教室は、赤カブのちらし寿司と「檜山(ひやま)なます」。「ひやまなます」ってなんだろう?ってところから始まって、まるごと自然館のMさんが郷土料理教室にお願いしてくれて作ることとなった「ひやまなます」。
 今回のは、大根おろしの汁で塩蔵ワラビや塩蔵キノコ、そして豆つぶしを煮て、最後に大根おろしを入れた物。味付けは塩とお酢。椿台で話を聞いたときのイメージに近い「ひやまなます」。もっと汁っぽかったかなと声もあったので、そうするとふる里館でやっていた「大黒なます」の感じだろうか。(こっちはちょっと味付けがわからないのだけど)
 でも、味噌味だったという方も複数いるので、そうするとこちらの横手の大黒なますという感じだろうか。(サイトの元の資料「あきた郷味風土記」では”横手市平鹿郡生活研究グループ協議会”の料理となっている)
 整理すると、具はだいたい同じで、山菜、キノコ、豆つぶしは欠かせず、それに大根おろし。味付けは、塩味と味噌味がある。あと汁っぽいのとあんまり汁っぽくないのと。
 どう呼ぶかは、地域での差で、「大黒なます」だったり「ひやまなます」だったりするのかな。しかし、今日は「おでしこなます」という名称が登場。「おでしこ」は「でいしこ」、「だいしこ(だいし)」ではないかなと思うのですが、大黒様やひやま様やだいしこ様に、お供えしたのだろう、と今日の所は整理。そうそう、大鍋で「ひやまなます」は作ったものだという声もあり。


 そういえば、ちょうど今日の料理教室でちょっと以前いた鮭川村の話が出たのですが、鮭川村では私も食生活改善推進協議会に参加していたのですが・・・その当時も食改の皆さんとあれこれ郷土料理の動画などを作ったのですが、動画サイトはこちら。
 

  あらためて「東成瀬の民俗(S41)」を開いてみると
P59に「11月24日 ダイシ様 岩井川ではカヤで作った長い箸をそえて、かゆを供える。昔、ダイシ様には24人の子供がいて、カヤで作った長い箸でかゆを食べさせたという。椿台では、昔、24人の子供が、父母の病気を直すために山へタケノコを取りに行き、吹雪に会って死んだのをまつるという・五里台では、この日に塩を使って料理をしない。ダイシ様が、塩を買いにいって死んだからだという」
 ちなみに12月9日が大黒様の年越で、「豆飯、豆腐汁・ジンドウ(ジンダドフ)の煮物、豆なます等豆料理で夕食をする」とある。

 天江でも、50年とか60年とか前に、「玄関先にお膳を供え、長い箸をそえて・・・」という記憶があるという話を聞いた。それが何月何日とか、なんの言われで、何を供えたかは覚えていないけどという話だった。

 
 

 

 
  

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