サクは「ウド」か、「ウド」じゃないか?(8/19)

 東成瀬村のあたりでは軸が中空なのを「ウド」と呼ぶ。で、サクは「ウド」か「ウド」じゃないか?

 そもそも、「サク」って何なんだ、というのもマイナーすぎる話題。この辺で「サク」と呼ばれる山菜は「ニョウサク」とか「エゾニュウ」とか呼ばれる植物で、秋田では「ニオ」とも「エニョ」、「エンニョ」とも呼ばれるようだ。どうも、標準和名ってない、ローカルな植物なのではないか?
 で、秋田県で利用される他、ざっと調べると岩手県でも食べられているらしい。(下にリンク紹介*1)青森ではあまり利用されている風ではない。で、「ニュウ」がアイヌ語由来という説もあるようだが、現代アイヌ語では「シウキナ(苦い草の意)」と呼ぶらしいが、食用として利用される他、容器としても使われるそうだ。(*2、*3)

 まてまて、「容器」ってなんだ?サクの軸は中空じゃないぞ。だからこそ、わざわざ「ウドサク」なんて命名されている植物まであるんじゃないのか?(*4)しかし、ネットでニョウサクやらを調べていると軸は中空だと記載しているページが多々ある。
 一体どうなっているんだ!というところで、何本か現物で調べてみました。答えは「ウド(中空)」です!どうやら、成長すると軸が中空になる植物は多いみたいだ。そう言われれば、そういう気もする・・・

*1 岩手県食の匠218 瀧沢昭子さん(雫石町) 山菜サクの油いため
*2 アイヌと植物(P161)
*3 アイヌ語で自然観察図鑑「ヤブマメ」の中に
*4 東成瀬姉妹!?の「山菜教室-さく」(2022/5/24)

その他 有料記事で読めないのですが「シウキナ」▶2 食べる前に「フッサ!」には生で食べる記述があるようだ。
 

サクの群落

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