湿原の木道回りの管理が気になるので、雨の合間を縫って、月山の弥陀ヶ原まで行ってみた。
木道脇まで植物が育っている。違う時期には刈り込むのだろうか?
「湿原」「木道」で画像検索などもしてみているが、なかなか期待するような情報にはアクセスできない。
<思考中>
・ヨシなどの侵入で、遷移が進んでいくところでは、湿原景観を残すためには、木道脇だけではなく積極的な刈り払い(&残渣の排除)が必要で、高層湿原などで、(短期的には)植生が安定しているところでは、歩くのに支障がない程度に刈ればいいという感じではないだろうか。
・木道があるのであれば、足元まで湿原としての植生が続いている方が、来訪者はうれしいだろう。それが遠ければ、逆に湿原に踏み込む誘引となってしまう。
・散策路を作り「見せる」ということを前提としているのであれば、刈り込み時期というのは、「見せる」のに最適な時期を選ぶことになるのだろう。しかしこれは比較検証していかないと最適な時期は見つからない気がする。例年同じ時期に刈り込まれていると、その結果としてできあがった景観しか目にしていないから、初夏だったのを秋や春にするとかで、どうなるのか?
・「見せる」ことに執着しすぎると、特定の植物(見栄えのいい花)に都合のいい刈り込みになる。
・実務レベルでの湿原管理主体の交流は有意義だろうと思う半面、場所ごとに状況が異なりすぎていて、最適解を見いだすのは難しいのだろうなと思う。
・今後、人手不足・資金不足が想定される中ではどうしていくのがいいのだろうか?作業量をミニマムにするには、小面積をだーっと画一的に作業することだろう。木道脇も刈るのであれば、毎年片側だけ、一年おきの刈り込みにするというのはどうだろう?片側だけの方が作業は楽だし、植生も多様化する。
<あれこれ関係サイト探し>
・池ヶ原湿原:ここは思い切り手を入れることで維持している湿原のよう
・八幡湿原:乾燥化した地域の湿地再生を狙う
・自然再生推進法に基づく取組(全国の自然再生協議会の取組)