謎の「ひやまなます」

 先日のコダシ作りの取材の時に、出てきた「ひやまなます」。私自身が初めて聞く料理名で「なます」って付いているから、お正月の「なます」みたいなものだろうと思って聞いていたので、ちょっと勘違いしているかもしれないし、「ひやま」ってなんだろうと思って、あちこち聞いて回りました。(そもそも一種類とは限らないので、正解があるわけではないのでしょうが・・・)

 材料については、山菜(ワラビ、ゼンマイ)、塩蔵したキノコ(サワモダシ)、豆つぶし、油揚そして大根すり(大根おろし)。ここまではだいたい共通しているみたいです。そして、どうやら複数の方が、酢ものではなく、みそ汁みたいなものだと記憶しているようでした。具がたくさん入ったみそ汁で、荒くすった大根おろしが入っている、みたいな感じででしょうか。
 似たような料理を調べてみると、一番近い感じのは、秋田県横手市の「おろし汁」。上越や柏崎のは打ち豆を使うところで、似ている。大根おろしを使った煮なますというのもあるらしいのですが、サイトが移動してしまったようで確認できません。
横手の「おろし汁」
煮なます(上越)
煮なます(柏崎市)

しかし「なます」なんだろう?という疑問は残ってしまいました。

 次に「ひやま」はなんだ?
地名の「桧山」じゃないの?ってなんとなく連想する方が何人かいたのですが、「桧山」ではない、と桧山出身の方は言っていましたが・・・
 更に聞き取りを続けると、「ひやまじぃ」について語ってくれる方がいました。なまはげのように、「悪い子がいるとひやまじぃが降りてくるぞ」という感じの「ひやまじぃ」。もともと古い大きな家には、大黒柱に/火をたく所の上に、大きな、黒く煤けた面が据えてあり、それが「ひやまじぃ」と言うのだと。

 「大黒なます」が大黒様にお供えした「大黒なます」だとすると、
「ひやまじぃ」と呼ばれるカマ神(釜神)様がいて、「ひやまじぃ」に、お供えしたのが「ひやまなます」じゃないか?
 と、とりあえず勝手に連想して、今日のところは終わり。

釜神様関連サイト

 

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