ミズバショウの実とクマ(7月~8月)

 野鳥の森のミズバショウの実がクマに食べられる(と思われる)のはいつなのだろうか?と今年はミズバショウの様子見を何度かしていたのですが、7月20日と8月3日までの間に、ミズバショウをなぎ倒していったみたいです。8月3日に遊歩道で確認した糞はどれも時間が経っているようすでしたので、7月25日とか26日とかその辺りになるのでしょうか?
 で、なぎ倒されたミズバショウを見ても、やっぱり、どう食べていったのか?全然わかりません。果柄が散乱しているとか、食べ残しがあるとか、見かけないんですよね。

下の写真は7月20日のもので、果実が熟して、落ちたり、雨で溶けたようになっているのかなと思って見ていました。確かに白い部分はほろほろですっかり熟していました。しかしこの時点では、ミズバショウは踏み荒らされてはいません。だからクマの食べ残しだとは思わないのですが・・・ちょっとなめてみましたが、なんかバナナのような。

下の二つの情報は、同じ人のものと思われますが、ミズバショウの実についてよくわかります。この資料だとだいぶ食い残しみたいの発見できるんですよね。
FILE12 ミズバショウ Lysichiton camtschatcense (L.) Schott
ミズバショウを食べたのは何者か

この次は、8月3日の栗駒山登山道で見かけた跡
下の4枚は、私はクマじゃない、別の動物かなって思ったのですが・・・どうなんだろう。野鳥の森では、ミズバショウが踏み荒らされている痕跡はあっても、下の4枚の写真のような食痕はみたことがない。


ついでにネットで関連情報にあたっていると、次のような記載がありました。(ヒグマですけど)
<北海道熊研究会報> 第 27 号 2014 年 5 月 10 日

羆は水芭蕉を特に好んで食べるように、昔から言われていますがこれは全く誤りです。比較の問題ですが、ヒグマが好んで食べるのは同じサトイモ科でしかもミズバショウと混生していることも多いザゼンソウの方です。ただし、ザゼンソウは寒冷地にはありませんから、ザゼンソウが生えて居ない大雪山や知床五湖辺りでは、ザゼンソウの代わりにミズバショウを食べています。

 でも、よく考えたら、クマがミズバショウの実が大好きだとすると、ミズバショウを荒らしてしまっては実を食べられなくなるわけで、躾のいいクマ?は、実がなるまでミズバショウ「畑」を荒らしたりはしないのだろう。「そこを歩いたり、遊んだりしてはだめ」って子グマに教えないと、貴重な旬の味が楽しめなくなってしまう・・・

 下の2枚は7月30日の焼石岳登山道で見かけた、何かしらの食痕と思われる。

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