もうちょっと長い目で

近頃、株やら為替のニュースばかりが目立っている。いつ頃からこんなにお金がらみのニュースが増えたのだろうか?毎日、毎日、株が上がった下がったで一喜一憂していては、将来への安心感など持ちようがない。株が下がったら、年金も減らされてしまうかもしれないなどと言われたらなおさらであろう。

個人であれば、地味でもまじめに働いていけば、将来はどうにかなるという不安のない社会。中小企業であれば、手堅く商売をやっていけば、どうにかなる社会。

とりあえず地道に生きていきたい人が評価されず、目先が利いて、新しいことに飛び込んでいけるようなイノベーターでなければ生きていけない世の中では多くの人は困ってしまうのではないだろうか?そのような社会では多くの人は将来への不安を抱えて生きざるをえないのではないだろうか。

株価やら為替レートの変動やらの時間軸ではなく、もっと長い時間、一世代、二世代の時間の流れの中で、安心感を考えることができる社会が必要なのだ。