クルミ クルミ クルミ

*業務スーパーのクルミは使いかけで量が減っています・・・ 

 ほぼ週に一回はライ麦パンを焼く生活がもう長いこと続いている。ライ麦パンを焼くときは、半分のプレーンで、もう半分をクルミとレーズンの入ったライ麦パンにしている。

 業務スーパーのクルミが一番安いようなので、いつも業務スーパーのクルミを買って使っているのだが、ふと、違うクルミを使って見ようと思い、ライ麦粉を買うついでに、富澤商店のクルミを買ってみた。
 そうしたら悩むじゃないか・・・「チャンドラー種」「生で食べられる」?ということで、少しクルミについて調べてみた。

 クルミ科(これがクルミ亜科とされているのかもしれないが)に含まれ、食用となるものとしてはペカン属にいくつか、クルミ属にいくつかの種が含まれる。
<ペカン属>
ペカン(Carya illinoinensis):北米原産で、ペカン、ピカン、ピーカンナッツというような名称で利用されている。
ヒッコリー・ナッツ(Carya tomentosa他):ヒッコリーナッツというのか、様々なヒッコリーの仲間の堅果がナッツとして利用されているようである。日本でドングリを見分けるような世界なので深入りはやめて、いくつかリンクを紹介。
・12 Different Types of Hickory Trees & Their Identifying Features https://treevitalize.com/types-of-hickory-trees-identification/
・Hickory Tree Guide: How To Identify Hickory Tree Leaves, Bark, and Seeds
https://8billiontrees.com/trees/hickory-tree/
・leafyplace:https://leafyplace.com/hickory-nuts/

<クルミ属>
ペルシャグルミの仲間:ペルシアグルミ(Juglans regia L)を基本として、その変種等を含む、丸くて、大きくて、割れやすいタイプのクルミ。テウチグルミとか、シナノグルミなどが含まれる
オニグルミ:日本各地に自生する、殻が固くて、厚いクルミ
ヒメグルミ:オニグルミより殻がすべすべして平たく、先が尖っていて、割れやすい(らしい)

参考サイト
・クルミ
https://www.japanfruit.jp/Portals/0/images/fruit/endemic/pdf/kurumi.pdf
・クルミいろいろ
https://kinomemocho.com/sanpo_kurumi.html
・クルミの種類と特徴は?主流なクルミと日本・中国原産のクルミを紹介
https://arima.co.jp/nutslabo-blog/column/walnut/2023/04/18/23041/#J_subcordiformis_Dode_Jailanthifolia_Carr

 やっとここまで来ると、クルミの品種の話に入ることができる。
<クルミはどこから来るか>
 統計を丁寧に見ると大変なので、ざくっと言って、世界のクルミの生産量は中国が1位で2位が米国、その後にイラン、トルコが続く。米国の生産のほとんどはカリフォルニア州で、日本はほとんどを米国から輸入している。ってことは日本で食べるクルミはほとんどカリフォルニア産ということみたいである。
・クルミ/ウォールナッツ統計情報 他
https://oregoncherry.jp/news/2020/07/infographic-of-treenuts-launched/

<カリフォルニアで栽培される品種>
 USDAの統計を見ると、クルミだけで30種以上栽培されている、というか、そんなに品種があるんだ!と言う世界ですが、その中でもチャンドラー種が最も広範に栽培されていて、それに続くのがTulare、Howard、Hartley、Serr ということのようです。ということで、「チャンドラー種」はなんか期待するところではなくて、「ああ、よくあるやつね」という所みたいでした。
2021 California Walnut Acreage Report
https://www.nass.usda.gov/Statistics_by_State/California/Publications/Specialty_and_Other_Releases/Walnut/Acreage/202205walac.pdf

チャンドラー、チュラーレ、ハワード、ハートレー、それぞれの特徴はGoldRiver Orchardsのサイトに出ていて、そこからの転載が既に上の方で紹介したサイトにも使われています。
 そういえば、この会社のサイトでは、統計にも出てこない、イタリアのソレント種に似ている「ウォータールー」という品種が特別に美味しいと紹介されていて・・・、またまた気になる2単語。「ソレント」「ウォータール-」(これはまたいつか)

 というところで、この続きはまた今度。

<米国での生産の様子>
 これまでのところで、なんとなく概要を押さえた気になっているので、商品になるところまでを少し探ってみたいと思います。今回は、ふだん買っているクルミを追いかけるということで、米国のクルミ生産について少し情報を探してみました。
 いくつかYouTubeの動画を探ってみたのですが、同じような映像を使っているものも多く、とりあえず二つ紹介しておきます。動画見るだけで、すごい世界だと思うので、とりあえず埋め込んでみます。 
How To Harvest Thousands Of Tons Of Walnuts – American Agricultural Technology

California Walnut Processing
https://www.youtube.com/watch?v=al68eQXB4FQ

<水蒸気殺菌>
*この先の話は、よくわからないところを、なんかとりあえず線をつないでみたという感じなので、保証できる内容ではありませんが、とりあえず自分のための整理として。

 さて、今回のテーマの「生で食べられる」と語っている「水蒸気による殺菌」についても調べを入れてみました。
 どうやら、この殺菌処理は不可欠ということではなく、クルミは生で食べられるし、殺菌していなければならないということではないようです。ただし、サルモネラ菌等による食中毒の可能性について、そのリクスは低いけれども、予防的措置として、ナッツに対する水蒸気殺菌を行うというのが、近年のトレンドになっているという感じなのでしょう。
 加えて、NAPASOL社というのが新しいタイプの殺菌システムを売り込んだのかな、という感じのようです。
 https://www.napasol.com/
 https://vimeo.com/712760209
これも同じシステムだろうか?
California Nut Company Steam-Pasteurizing Products
https://www.youtube.com/watch?v=FWBlASdLHRQ
 
 下の会社も自分の殺菌プラントを売り込んでいるのだが、きっとナッツの殺菌が機械メーカにはいい商売なのだろう。
https://www.laitrammachinery.com/nutpasteurization
 それ以前の殺菌工程はこんな感じなのだろうか(動画の最後の方) 
 https://www.youtube.com/watch?v=NrMkxGmFSM0

 ということで、クルミの話はとりあえず一段落。2日間で調べた成果でした。