農村部のフェミニズムってどんなだったんだろうか?
それを考える一冊目にこの本を選んだのは、地域で活動してきている数多くの女性たちに出会ってきたからかもしれない。森田氏とはお会いしたことはないけれども。
その前書きにこう記されている。
おんなわざー炊事や裁縫などの暮らしのわざ
それが一方的に女におしつけられてきた
—悲しい歴史がありました。
今、家庭の中までスイッチポンで片付く。
悲しい歴史が終わったのは嬉しかったけれど
スイッチポンと引きかえに 女わざを
まるごと ごみ箱に捨てかねない。
そして「おわりに」はこんな逸話から始められている
冊子を作り始めた頃、取材に来た新聞記者の女性が-初めて「女わざ」と耳にした印象を、今頃どうしてまた女性を家に閉じ込めようとするのかと思いました-と率直に語ってくれました。
(中略)
長い間、男性主導の家制度の中で女性が悲しく生きた事実は否定できません。しかしその中で「暮らしのわざ」を盾にとって、堂々と生きた女性の姿を少なからず見ることが出来ます。
(中略)
女わざを単なる女がする仕事の技(わざ)と限らないで、女の態(わざ=姿、生き方)にまで広げて考えようと思っています。ひとりでこもってではなく、仲間同士集まって仕事をすると、そのこと(女の態を考えること)がよくわかるのに気づきます。
この本には森田氏が1983年から作ってきた岩手県前沢で作ってきた冊子の内容がまとめられているのだが、その中身に触れることなく、今回は前書きと終わりにだけ。
女性たちが担ってきたことはあまりに多く、あまりに厳しいものであったのだろう。しかしそれは少しずつ変化してきたし、女性たちも様々に取り組んできた。それらを否定することなく、ちょっとずつ探っていこう。(2025/02/21)
コメントを残す