生活改善運動と今和次郎

農村部におけるフェミニズムの展開をあらためて確認してみようと思い、数冊の本を借りてきて、その中でも戦後の生活改善運動の事例から見直してみようと思い、「農村婦人活動と普及の手法」日本農村生活研究会西日本支部 昭和63年 を少しまとめてみた。(これは後日)しかしその前に生活改善運動の歴史を少し振り返らないといけないかな、とネットであれこれ見ていたら、出てきたのがこの論文
「生活改善普及事業の理念と展開」市田( 岩田) 知子
https://www.maff.go.jp/primaff/kanko/nosoken/attach/pdf/199504_nsk49_2_01.pdf
農業総合研究 = Quarterly journal of agricultural economy 49(2) 1995.04

 この中で戦後の生活改善普及事業の流れをまとめているのだが、その中に今和次郎の名前が出てくる。“3)生活改善課の支援者” という項で、その言説がいくつか引用されているのだが、ここでは一つだけ紹介する。

“内科的な家族関係の近代化の先行こそ、外科的な生活改善をスムーズに運ばせる原動力だといえるのではないでしょうか。そして過去において、外科的な生活改善の呼びかけが、ほとんど効果を見ることがなかったという残念な歴史は、家族関係にかかわる封建制、つまり非近代性がその根本のものではなかったか、といえるのではないでしょうか ” 

 戦後の農村のあまりに多くの課題に対して、農業生産の改善、「外科的な」生活改善という所から取り組んでいくことは十分理解できる。しかし「家族関係にかかわる封建制、つまり非近代性がその根本のものではなかったか」という視点は現在の農村社会、地方の社会の中でもまだ再検討されるべき状態ではないのだろうか。
 家族の中で、地域の集まりの中で、そして会社や公的機関においても、女性たちが家事、行事の裏方仕事、お茶くみなどをやるという性別役割分業が色濃く残り、それに加えて、適切な能力の評価がなされない、機会が与えられない、それが現在まで続いてしまったのではないだろうか。
そして、出ていく機会があれば、出ていくことを奨める。それは隠された反乱でもあるのではないだろうか。
 いろいろ仮説みたいな、思い込みみたいな話になってきたので、もう少しあれこれ調べつつ・・・(2025/02/23)

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